プラスチック・樹脂加工素材の名称が異なる理由とは?用途に応じた選定のポイント!

プラスチック・樹脂加工素材の名称が異なる理由

プラスチック・樹脂素材を発注する際、『いつも使っている名称と違って注文ができない…!』という経験をしたことはありませんか??

実は、プラスチック・樹脂加工素材の名称は下記のような理由でメーカーごとに異なる場合があります…!

名称が異なる主な理由

  • 商標権の関係:各メーカーがブランド戦略として商標をつけている
  • 流通経路の違い:流通業者ごとに違う名前が使われることがある
  • 業界ごとの慣習:同じ素材でも、業界によって呼び方が異なる
  • 似た素材との混同を避ける:メーカーが独自の改良を加えたバージョンのため、別名にしている
  • 希望する素材が見つからない…
  • 素材を発注しようと思ったのに、名称が異なって手配に時間がかかった…

このように名称が異なることによって、注文の際に悩みが生まれてしまうのです…

他社様で取り扱っている素材の名称の一部は下記の通りとなります。(企業名の敬称は省略しております。また、名称については独自調査によるものであり、正式な名称は各公式サイトをご確認ください。)

タキロンシーアイ三菱ケミカル
アドバンスドマテリアルズ
(旧:ポリペンコ)
三ツ星ベルト東レプラスチック精工日本真空化学
(旧:NACケーエス)
MCナイロン
モノマーキャストナイロン
色:青色
(板)N550
(丸棒)マルボー550
MCナイロン
MC901
キャストナイロン
CN-NB
TPS-N6、N66HSNAC-NMC
ジュラコン
ポリアセタール
ポリオキシメチレン
POM
コポリマー
色:白色
(板)POM760
(丸棒)POMマルボー760
POM樹脂/POM-CポリアセタールPOMTPS-POMHSNAC-POM
PEEK
色:ナチュラル色
(板)PEEK810
(丸棒)マルボー810
ケトロン1000PEEKmep-PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)TPS-PEEKHSNAC-PEEK

一部だけでもこれだけの名称違いがあるため、下記のような具体的な課題が考えられます。

具体的な課題

  • 発注ミスが発生しやすい
    • 誤って異なるメーカーの同名製品を注文してしまう
      • 例:「ナイロン6」と「ナイロン66」の違いに気づかず発注
    • 必要な特性を満たさない素材を手配してしまう
      • 例:「耐熱グレードのポリカを注文したつもりが、標準グレードだった」
  • 納期遅延・調達時間の増加
    • 希望する名称の素材が流通していない場合、代替品を探すのに時間がかかる
    • 複数の業者に確認しなければならず、発注までの時間が長くなる
  • コストの増加
    • ブランド名にこだわると、高価な製品しか選べない場合がある
    • 必要以上に高グレードの素材を発注し、コストが膨らむ

プラスチック・樹脂素材にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性を持っています!

どんな環境で使用するのか、クリアな見た目が必要なのか、衝撃に強いかなど、素材を選ぶ際にはさまざまな条件を考慮する必要があります。特性ごとの主なおすすめ素材は下記の通り!

特性ごとのおすすめ素材

特性推奨される樹脂素材用途の例
耐熱性ポリカーボネート(PC)、PEEK、PTFE自動車部品、電子機器のケース
透明性アクリル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)ディスプレイ、照明カバー
耐衝撃性ポリカーボネート(PC)、ABS防護カバー、家電部品
耐摩耗性MCナイロン、UHMW-PE(超高分子量ポリエチレン)ギア、摺動部品
耐薬品性PTFE(テフロン®)、PVDF、PEEK医療機器、化学プラント部品
電気絶縁性フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド電子部品、基盤
低コストポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)容器、包装材

上記の表の通り、耐熱性が必要な場合は高温環境下でも変形しにくい、ポリカーボネートやPEEK、透明度が必要ならガラス並みの透明度を持つアクリルなどが適切!

PEEKの特徴などの詳細はこちらの記事から!

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コストと性能のバランスを考慮

プラスチック・樹脂素材の際はコストパフォーマンスも考える必要あり!

高性能な素材ほど価格が高くなりやすいため、用途に応じて適切なバランスを取ることが重要!例えば、耐熱性が必要でもPEEKではなく、安価なポリカーボネートで十分な場合もあるため、慎重に選定する必要があります。

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冒頭のように、メーカーや業界ごとに異なる名称が使用されるため、お客様が求める素材と流通名が一致しないケースが多々あります…。しかし!滝本技研工業では…

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お客様が希望する特性をもとに、最適な素材を提案!
「耐熱+絶縁性のある素材がほしい」など、用途に応じた提案も可能!

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お問い合わせ〜解決までのフロー

①まずは希望する特性をヒアリング!
どんな環境で使うのか?」「求める性能は?」を詳しくお聞かせください。
📌 耐熱性・耐薬品性・透明性・耐衝撃性などの条件をヒアリング
📌 用途や加工方法も確認し、最適な素材を選定
▶ 例:「耐摩耗性が必要」「透明度を重視したい」などの要望に対応!
②メーカー指定の有無を確認!
「このメーカーの素材じゃないとダメ?」それとも「代替品でもOK?」を確認します。
📌 特定メーカー品が必要な場合 → 取り扱いがあるか即確認!
📌 他メーカー品でも問題ない場合 → 在庫から最適な代替品を提案!
📌 メーカーごとの名称違いにも対応
▶ 例:「〇〇製の素材がほしいけど、他社品でも大丈夫?」→ 代替品を提案!
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